内科
(生活習慣病:高血圧、高コレステロール血症、糖尿病)、高尿酸血症、便秘、その他
高血圧とは、血圧が慢性的に高い状態を指し、日本では成人の約2人に1人が該当するといわれています。
初期には自覚症状がほとんどないため、健康診断で見つかることも多く、「放っておいていい」と思われがちですが、放置すると心臓・脳・腎臓など全身の臓器に深刻なダメージを与える可能性がある病気です。
当院では、高血圧の診断だけでなく、「どれくらい体に負担がかかっているか」「他に隠れた病気がないか」も含めて、以下のような検査を行います:
特に「早朝の血圧が高い方(早朝高血圧)」や「夜間の血圧が下がらない方(non-dipper型・riser型)」は、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高いことが知られています。
必要に応じて、家庭血圧測定や24時間血圧測定(ABPM)を活用します。
高血圧の多くは「本態性高血圧(原因が特定できない)」ですが、約1割の方は「二次性高血圧」で、以下のような原因があります。
若年で発症、薬が効きにくい、初診時からかなり高い血圧の場合は、必要に応じてホルモン検査や画像検査を行います。
→ 食事や運動の見直しだけで血圧が改善する方も少なくありません。
生活習慣だけでは血圧が目標まで下がらない場合、医師の判断で薬物治療を行います。
患者さんの体質・年齢・合併症(糖尿病、腎臓病、心疾患など)に応じて以下のような薬剤を使い分けます:
※医師の指示に従って、自己判断で中止しないことが大切です。
高血圧は「何となく大丈夫そう」と思われがちですが、ある日突然、大きな発作を起こすことがある病気です。
当院では、患者様お一人おひとりの状態に合わせて、過不足のない検査・丁寧な生活指導・無理のない治療をご提案しています。
健康診断で指摘された方や、「血圧が高めと言われたことがある」という方は、お気軽にご相談ください。
高コレステロール血症とは、血液中のLDLコレステロール(いわゆる悪玉)や中性脂肪が基準値よりも高い状態を指します。放っておくと動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気を引き起こすおそれがあります。
多くの場合、自覚症状がないため、健康診断などでの早期発見と、医療機関での適切な管理が大切です。
高コレステロール血症を放置すると、以下のような疾患を引き起こすリスクが高まります。
当院では、以下の検査を行い、全身のリスクを評価します。
生活習慣の見直しで改善が難しい場合には、以下のような薬を使用します。
遺伝によってLDLコレステロールが非常に高くなる体質です。
若年で動脈硬化を起こしやすいため、ご家族に高脂血症・心筋梗塞・突然死の既往がある方は特に注意が必要です。
少しでも不安があれば、早めの検査をおすすめします。
コレステロール値の異常は「静かに進行するリスク」です。
当院では、生活習慣の見直しから専門的な検査・治療まで、患者さん一人ひとりに合わせた診療を行っています。
健康診断で異常を指摘された方はもちろん、「なんとなく気になる」「検査をしておきたい」という方も、お気軽にご相談ください。
~症状がなくても進行する、身近で深刻な病気です~
糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高い状態を指す病気です。
血糖値を下げる「インスリン」というホルモンの分泌量が不足したり、うまく作用しないことで発症します。
日本では予備軍を含めると2000万人以上が該当するといわれ、年齢に関係なく増加しています。
初期には症状が出にくいのが特徴で、「気づいたときには合併症が進んでいた」というケースも珍しくありません。
初期は無症状のことが多いですが、以下の症状が続く場合は早めの受診をおすすめします。
当院では、以下のような検査を組み合わせて糖尿病の有無を診断します。
糖尿病の合併症は、長期間の高血糖状態によって血管が傷むことで引き起こされます。
その他にも、動脈硬化による心筋梗塞・脳卒中のリスク増加や、歯周病・感染症への抵抗力低下など、全身に影響が及びます。
当院では、一人ひとりの生活・仕事・健康状態に合わせて治療計画をご提案します。
栄養バランス・カロリー管理・間食の見直しを中心に、管理栄養士のサポートも受けられます。
1日20~30分の有酸素運動で血糖コントロールを助け、合併症予防にもつながります。
糖尿病は「コントロールできる生活習慣病」です。
早めに知って、早めに対処することが、将来の大きな病気を防ぐ一番の近道です。
健康診断で異常を指摘された方や、少しでも心当たりのある方は、お気軽に当院までご相談ください。
継続しやすく、無理のない治療を一緒に考えていきましょう。
便秘とは、排便回数の減少、排便困難、残便感などの症状が続く状態を指し、多くの方が日常生活の中で悩まされる症状です。加齢や生活習慣、ストレス、疾患などが原因で起こることが多く、放置すると生活の質を損なうだけでなく、他の病気を引き起こすきっかけにもなり得ます。
便秘は主に以下のように分類されます。それぞれ原因や治療法が異なります。
腸の動きに異常があるが、構造的な問題のないタイプです。さらに以下のタイプに分かれます。
大腸がんや腸閉塞など、腸そのものに器質的な異常があることによる便秘です。急な症状や出血、強い腹痛を伴う場合は、速やかな診察が必要です。
【食事】
【排便習慣】
【マッサージ】
生活習慣の改善で効果が不十分な場合は、薬による治療が必要です。症状や体質に応じて薬剤を選択します。
非刺激性下剤(習慣性が少ない)
刺激性下剤(即効性があるが使用には注意)
新しい作用機序の便秘薬(上皮機能変容薬)
坐薬・浣腸
以下のような症状がある場合は、自己判断せず、医療機関での検査・治療が必要です。
当院では、便秘のタイプ・原因に応じた適切な治療を行っております。必要に応じて以下の検査も実施します。
便秘は「たかが便秘」と軽く考えられがちですが、放置すると体調不良や重篤な病気を招くこともあります。長引く便秘でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。当院では、恥ずかしくなく相談できる環境と、丁寧な説明を心がけています。